1 このたとえ話の内容は、シンプルです。百匹の羊の群れを養う羊飼いがいました。ところ
が、その内の一匹がいなくなってしまったのです。原因は、羊自身が迷い出たことか、羊
飼いの管理ミスか判然としません。羊飼いはこの危機に際し、九十九匹を残していなくな
った一匹を捜しに出かけました。そして見つけるまで捜し歩き、ついに発見して、心に湧
き上がった大きな喜びを村人と共有するのです。
2 このたとえ話から何を教えられますか。①神はあなたを捜し、求めておられる→いなくな
った羊は、直接的には「取税人や罪人たち(当時、同胞から見下され、神の祝福から最も
遠いとされた人々)を指します。更にこの羊は、罪のゆえに神の前で失われた全ての者を
も指しています(イザヤ53:6)。まことの神は失われた者を救うため御子をこの世に遣わ
し、十字架で贖いのわざを為すことさえ厭いませんでした。そうまでしてあなたを捜し、
求めてくださったのです。この愛に応え、罪から離れ、神の義を求める生き方へと進みま
しょう。
3 ②神はあなたを見つけ、喜んでくださる→見つけられた羊も嬉しかったでしょうが、それ
以上に喜んでいるのは羊飼いです。主はその喜びを、悔い改めた罪人を見出した神の喜び
に重ねています。一人の人が救われるならば、実に大きな喜びが天に沸き起こるのです。
自らが救われてその喜びの輪に加わるばかりでなく、更にこの神の喜びが大きく広がるこ
とを願い、神と共に働く者となりましょう