1 会堂で教えていたイエスは、18年間腰の病に苦しめられていた女性に気づきます。イエス
は四つのことを行い、彼女を癒しました。①見た→主は人の苦しみに慈しみの眼差しを向
けてくださいます。②呼び寄せた→主は、苦しむ人をご自身との交わりへ招いてください
ます。③癒しを宣言した→神の御子のことばは、語った通りに実現します。④手を置いた
→主はあなたの苦しみに触れ、癒されます。
2 鮮やかな癒しの出来事を見て、会堂司が批判しました。労働を禁じる安息日の規定に反し
ていると主張したのです。それに対して、イエスは「偽善者」と厳しいことばを返しまし
た。人が癒されるよりも制度が守られることを重んじる彼らは安息日を守ると言いつつ、
実は安息日の精神を見失っていたからです。主のくださる救いと解放に与り、喜ぶことほ
ど安息日にふさわしい振る舞いはありません。救い主を仰ぎ、罪の奴隷から解放された喜
びを味わい知りましょう。
3 続いてイエスは、神の国について教える二つのたとえ話を語りました。小さな一粒から大
きく成長するからし種と僅かでも全体を膨らませるパン種のように、神の国(神の支配、
神の力の現れ)の始まりは極めて小さくとも、やがて広がり成長するのです。それは個人
を変え、地域を変え、国を変える力さえ持っています。主イエスを信じ、救われたあなた
からこの神の国の恵みは広がっていくのです。主の励ましのことばに聴き、神の国の偉大
な力の現れを期待する人となりましょう。