1 「主の祈り」冒頭で「父よ(アバ→幼児語)」という呼びかけで祈ることを教えたイエス
は、更にたとえ話を用いて神に求める生き方を教えました。真夜中、主人公は突然の来客
を迎えますが、あいにくもてなしのパンがありません。そこで、当時の文化に基づいて隣
人宅にパンを借りに行きます。ところが、隣人はその頼みを無下に断ります。けれども、
諦めず何度も頼む主人公に、ついには根負けしたのです。
2 真夜中にパンを求められた隣人とは、逆説的に父なる神を表しています。どんなに不人情
な人でも頼み続ければ与えてくれるのだから、ましてや愛とあわれみに富む神が与えてく
ださらないはずがないと教えているのです。あなたは、神をどのようなお方と思っていま
すか。そのイメージは、聖書に照らして正しいものでしょうか。つい自分の価値観を投影
して、神のイメージを見誤ってはいませんか。
3 あなたが祈る相手は、「天の父」です。あなたは、真の神と本当は地上の親子関係同様に
近しく生きることができるのです。父なる神は、罪の性質を持ちつつ生きる一人一人にさ
え、いつもあわれみ深く接し、その祈りに耳を傾けてくださいます。今、あなたの水路は
天の父なる神にまっすぐつながっていますか。天の父をいつどんな時も信頼し、期待でき
るお方と信じていますか。この信仰に立って求める者は、必ずよいもの(聖霊)を受ける
のです。愛とあわれみに富む天の父に全てを期待し、あきらめずに祈り求めましょう。