1 コリント教会では、日常生活で起こったクリスチャン同士の争いが世の裁判に持ち込まれ
ていました。パウロが問題視したのは、本来教会内で解決すべき対処をせず、あえて価値
観の違う教会外の人に訴えたことです。あなたは、実生活の中で、聖書によって示される
神の国の価値観によって考え、判断し、行動していますか。
2 救われてなお罪に傾きやすい性質を持つ者が集まる教会生活、信仰生活には、争いごとが
生じるのは避けられません。いざ争いが起こった時、どうするかが肝心です。パウロは勝
ちを目指して互いに争い合うことを敗北と示しました。彼が求めたのは、赦しや寛容とい
う、キリストに倣う道を選び取ることです。福音によって救われたあなたは、いつも福音
によって生きていますか。十字架の主イエスを見上げ、十字架の主に導かれて進む者とな
りましょう。
3 コリント教会のクリスチャンの問題点は、自分が何のために生きるかを知らなかったこと
です。彼らは、クリスチャンは救われて自由になったので何をしてもよいと曲解し、淫ら
な行いすら正当化していました。誤解してはいけません。キリストの十字架という代価が
支払われて神に買い取られ、育てられ、守られてきたクリスチャンは、どんな時にも神の
栄光を顕すために生きるべき存在なのです。あなたの身体は、聖なる神が共におられる聖
霊の宮です。世の人々の間でまことの救い主の御名がたたえられるためにこの身を用いた
まえと願い、求めましょう。