1 終末についての教えを語る中で、イエスは「羊と山羊のたとえ話」を語りました。当時、
羊と山羊は日中は一緒に放牧されましたが、夜になると分けられていました。主は、その
ユダヤの日常的な光景を、終末における神の御前での選別にたとえたのです。主が再び来
られる終末には、あなたの人生の決算の時があると知っていますか。
2 羊(祝福)と山羊(呪い)を分ける決め手となるのは、何でしょうか。それは、主に対し
て人生をどのように生きたかということです。そして主イエスは、あなたの目の前にいる
小さい、弱い、貧しい、助けを必要としている人とどんな関係を持って生きたか。親切に
したか、手を差し伸べたか、善意を見せたかが問われると仰るのです。救いは信仰による
もので、愛による行いは天国行きの条件ではありませんが、救いの確かな証拠、または実
りとなるものなのです。
3 世を救うために、ひとり子イエスをもお与えになった神の愛で救われた一人一人は、自ら
も愛を与えて生きることへと導かれている存在です。しかし、人間の内にはどうしても相
手からの報いを求める思いがあり、それが満たされないと悲しみや憤りを感じがちです。
けれども、自分の弱さや足りなさを覚え、時に失望しながら、それでも主に倣ってアガぺ
の愛に生きようとするあなたを、主ご自身が知っておられ、報いようと仰るのです。あな
たの前に現われる小さなキリストに精一杯の愛を注ぎ、与える愛に生きていきましょう。