1 祝福を奪った弟に対するエサウの恨みは、殺意にまで発展しました。そのことを知った母
リベカの口添えにより、ヤコブは叔父ラバンの家を目指す旅に出ることになります。兄の
怒りから逃れるための旅路で、ヤコブはどれほど悩みを抱えていたことでしょう。彼の悩
みは、人間関係の悩みを抱えやすい現代人にも通じるものです。
2 旅の途上、荒野で石を枕に野宿したヤコブは夢を見ます。天から地に架けられたはしごを
御使いが上り下りする、不思議な夢です。そして彼の傍らに立つ主から、①土地の約束、
②子孫の約束、③共にいるという約束のことばを聴いたのです。天から地に降った御子イ
エスによって、あなたにもこの祝福が同様に与えられているのです。八方ふさがりの時に
も、天は開いています。神との関係(垂直の関係)を大切にし、どんな時にも天を仰いで
生きる人になりましょう。
3 孤独と悩みの現実に、天の神が共におられると知ったヤコブは驚きました。枕にしていた
石を記念碑とし、礼拝をささげた彼はそこをベテル(神の家)と呼び、誓願を立てます。
ここに、新しいヤコブの姿があります。自分が一番だった彼が、人生の主導権を神に明け
渡したのです。夢で語られたみことばを信じ、受け止めたことからこの変化が起こりまし
た。可能性も希望も見出しえない所においても、生ける神はあなたと共におられます。信
じ抜き、あなたの現実に与えられる神の恵みを受け取って、主を崇めましょう