1 年老いて目が霞み、死期が近いと感じたイサクは、長男エサウに神の祝福を引き継ごうと
します。相続順位は順等でしたが、肝心なことを忘れていました。祝福を与えるのは神で
あるのに、その御心ではなく、自分の好みで祝福を与えようとしたのです。神の御心より
自分の思いや願いを優先する時、誰もが失敗してしまいます。
2 イサクの考えを知ったリベカは、次男ヤコブに祝福を引き継がせようと企みます。最初は
尻込みしたヤコブもこの謀略に乗り、目の見えないイサクを騙してまんまと祝福を手に入
れてしまいました。狩りから帰ったエサウは祝福を求めて嘆きますが、時すでに遅し。祝
福を奪った弟への恨みを募らせ、家族に大きなヒビが入ったのです。
3 四人には、それぞれ思惑がありました。①イサク→死期が近いのでエサウに祝福を引き継
ぎたかった。②リベカ→自分の好むヤコブに祝福を引き継ぎせたかった。③エサウ→父の
望むように祝福を受けたかった。④ヤコブ→自分が一番よいものを得たいという野心があ
った。しかし、結果的には誰の思惑通りにも成らず、ただ神の思惑=御心だけが実現した
のです。生ける神は、人のあらゆる思いを超えてご自身の御心を成し遂げるお方です。だ
からこそ、あなたの人生の背後には、祝福の計画をもって導く主なる神がおられることを
忘れてはなりません。また、このお方だけに信頼することが必要です。日々、霊の目が霞
むことなく開かれ、神の御心を悟り、従っていけるように祈り求めましょう。