クリスマスのしるし　ルカの福音書2:1〜20

１　あなたが、クリスマスのシンボル（しるし）として思い浮かべるものは何でしょうか。華

　　やかなクリスマスツリーは、その起源を辿ると８世紀頃のドイツに遡ります。子どもが大

　　好きなサンタクロースは、４世紀頃に実在した聖ニコラス司教がモデルになっています。

　　クリスマスには欠かせないシンボルと思えるツリーやサンタも、その由来は最初のクリス

　　マスに遡るわけではないのです。

 

２　クリスマスの意味を知らせる本当のシンボル（しるし）とは、何でしょうか。野にいる羊

　　飼いが聴いた天の御使いの言葉にあるように、「布にくるまって飼葉桶に寝ておられるみ

　　どり子」イエス・キリストこそがしるしなのです。墓場に使用されることも多かった洞窟

　　の家畜小屋で、棺を連想させる石の飼い葉桶に、死装束の布に包まれて眠る主イエスは、

　　その全てが「死」を表す赤子でした。

 

３　この主イエスこそ、全ての人の罪の贖いとして十字架にかけられ、死んで葬られるために

　　お生まれになった救い主です。クリスマスが告げ知らせる喜びとは、主イエスの十字架の

　　血によって私たちの罪がきよめられ、永遠の命が与えられる喜びなのです。「布にくるま

　　って飼葉桶に寝ておられるみどり子」、クリスマスのしるしであるイエス・キリストを心

　　にお迎えしましょう。その時、永遠の命を象徴する常緑のクリスマスツリーのような生命

　　力が溢れ、サンタクロースのように神の愛によって生きる喜びを知る、素晴らしい祝福が

　　あなたに与えられるのです。