懊悩　　創世記21:8〜14

１　奇跡的に与えられたわが子イサクの乳離れを祝うその日。妾腹の子イシュマエルがイサク

　　をからかう姿を見たサラは、親子諸共追い出すようにとアブラハムに詰め寄りました。彼

　　の喜びは一転、過去からくる大きな悩みを抱えることになったのです。うまくいかない現

　　実の原因を過去に求め、悩むことがありませんか。「もしも、あの時」と後で悔やまない

　　人生を送るために必要なのは、人生の選択一つ一つにおいて神に祈り、御心と一致して歩

　　もうとすることです。

２　過去の選択ミスから生じる悩みは、どうにもできないのでしょうか。自分の落ち度から起

　　こった家庭内問題に苦悩するアブラハムに、神の語りかけがありました。なんと、追い出

　　された後のイシュマエルの祝福を約束してくださったのです。神はあなたの落度や失敗で

　　さえも祝福と変えてくださる、度量の広いお方だと知っていますか。

３　神の約束を信じたアブラハムは悩むことをやめ、翌朝、ハガルとイシュマエルを送り出し

　　ました。みことばに従う選択をしたのです。神は、過去の罪を後悔し続けたり、過去の失

　　敗を思い返しては嘆き続けることを「やめよ」と仰います。それは①過去を引きずってい

　　ると未来に進めないからであり、②神は常に新しいことをしてくださるお方だからです。

　　十字架のキリストこそが落ち度を身代わりに背負ってまでも、あなたを新しい祝福の待つ

    　未来へ送り出してくださいます。後ろを振り向かず、主と共に未来へ進みましょう。