1 アブラムが75歳にして新しい人生の出発をしてから、10年の歳月が流れました。信仰に
よって始まった彼の旅路は、恵まれた時もあればどん底まで落ちた時もある、波瀾万丈の
日々でした。そうした出来事の後に、神は再び彼に語りかけたのです。あなたの信仰の歩
みの中にも、神は常にみことばを通して語りかけておられます。
2 神に向かい合ったアブラムは自分の心を開いて、本音を語り始めます。彼の口から出てき
たのは、失望の言葉でした。神の約束にもかかわらず、未だ土地を一片たりとも得ておら
ず、子どもも与えられていない事実にいつの間にか諦めが生まれ、しもべを跡取りとする
他ないと決心していたのです。そんな彼に神は「わたしはあなたの盾」と語り、全てを委
ねる信仰へ導かれました。まことの神は、あなたの本音の祈りを受け入れてくださるので
す。正直に祈りましょう。
3 アブラムの信仰を奮い立たせた神は、更に「あなたの受ける報いは非常に大きい」と語り
ました。本当に力ある信仰を得るために、二つの大切な確信を握りましょう。①神は生き
ている。私は神なしでは生きていけない。②どんなに困難な道を辿ろうとも、神に従って
生きるならば、必ず報いがある。信仰者の人生に起こるすべての出来事は、終わりの日の
祝福のために神が織りなしておられることなのです。後の日の報いを確信し、与えられた
今日を神と共に歩き続けましょう。