出発　　創世記 12:4〜9

１　当時有数の大都会であった、カルデヤのウルに住んでいたアブラムは、ある日聞こえてき

　　た神の呼びかけに応えて出発しました。「アブラムは主がお告げになったとおりに出かけ

　　た。」これが彼の人生を変えた鍵です。誰しもが、自分の努力や文明の恩恵によって「よ

　　い暮らし」を得ることができますが、「よい人生」への導きをくださるのは、まことの神

　　だけです。心を開いて、御声に聞きましょう。

２　アブラムへの呼びかけはよい人生への招きであると同時に、古きと別れ、新しい生活へ進

　　めと求めるチャレンジでもありました。それは最初の一歩だけでなく、その後も継続的に

　　求められることでした。信仰の旅路は行き先を知った上で進むものではなく、人生の全て

　　を知り、最善を与えてくださる神に下駄を預けて進むものです。先行きの心配があります

　　か。全能の神に委ね、もう一歩前へ進みましょう。

３　信仰の生涯を歩みだした後のアブラムの生活のキーワードは、「天幕」と「祭壇」です。

　　①天幕⇒アブラムは地上の生活を旅人、寄留者として歩みました。それは自分が神に属す

　　る者であり、神を第一にして歩むと示す告白行為でした。②祭壇⇒自らを神にささげる礼

　　拝の生活を守り続け、自らが神のものであると宣言し続けました。御子イエスの十字架を

　　通して救われたあなたも、「神を第一に生きる生活」と「礼拝の生活」を生きる者です。

　　世にある限り、この歩みを貫き通しましょう。