1 種々のタブーを破って話しかけてきたことに驚くサマリヤ人女性に、イエスは神の賜物を
知るようにと勧めました。神の賜物とは、イエスが与える生ける水のことです。一時の渇
きを静めるために昼の強い日差しに照らされ、生温くなった水を汲みにきた彼女に、主は
根源的な渇きから解放される、真の満足を与える水があると教えたのです。あなたの内側
にあるニーズは満たされていますか。
2 イエスとサマリヤ人女性との会話はちぐはぐなものになりました。彼女は、自分の内側に
ある霊的な必要に気づいていなかったのです。むしろ、彼女の目に主はタブーを破ってサ
マリヤ人に水を乞わねばならない、惨めな存在と映っていたでしょう。十字架の死にまで
従われたイエスはこの世的には何も持たないお方のようですが、本当に価値あるこの世な
らぬ水(生ける水)を持っているお方なのです。
3 生ける水とは、①「飲む者は誰でも決して渇くことのない水」⇒渇いてもまた求め、潤さ
れる水です。主を信じた人の内には、更に深く主と交わりたい、似た者になりたいといっ
た聖なる渇きが生まれます。②「その人の内で泉となり、永遠の命への水が湧き出る水」
⇒人は外的要因によって容易に恐怖と不安に縛られます。しかし、主を信じる人の内には
何者にも揺るがされない永遠の喜びの泉が湧き出るのです。今、その水を私にくださいと
渇いて求めましょう。あなたは満たされ、潤されます。