1 道を急ぎ行く主イエスの前に現れたのは、二人の盲人でした。当時、衛生的な問題や栄養
失調、戦争などの要因で中途失明したり、母子感染で生後間もなく光を失った盲人が多く
いました。彼らは身体の不自由から来る苦しみと共に、盲目は罪の裁きと考える差別にも
苦しまねばなりませんでした。しかし、その盲人が二人で互いに協力して主について行っ
たことに注目しましょう。あなたには、信仰を一つにして共に問題に立ち向かえる祈りの
友がいますか。
2 二人の盲人は「ダビデの子よ。私たちをあわれんでください!」と主に叫び求めました。
この叫びこそ、マタイ福音書で初めて出てきた主イエスをダビデの子と呼ぶ声でした。盲
目の彼らでしたが、イエスこそ聖書が約束した救い主だと気づき、あわれみを求めたので
す。イエスの愛、あわれみ、慰めを求め「主よ、あわれんでください」と祈りましょう。
3 二人に向き合ったイエスは、彼らの口の言葉をもってご自身への信仰を告白することを求
めました。内にある思いを具体的に言い表す信仰の告白は、クリスチャンにとって非常に
大切です。「あなたの信仰のとおりになれ」と言われた盲人が目を開いた時、見えていた
のは主の御顔でした。完全に癒されたいと願う信仰に主は応えられたのです。あなたの信
じたとおりになる!これが信仰の世界の恵みです。大胆に、神の全能の力を信じきって求
める者となりませんか。