試みてはならない 　マタイの福音書 4:5〜7

１　サタンの第二の誘惑は、イエスをエルサレムの神殿の頂に連れて行くことから始まりまし

　　た。そして、みことばを盾に、父なる神が守ると約束されているのだからここから飛び降

　　りてみよ、と誘ったのです。もし実行したら、しるしを求める民であるイスラエルの人々

　　は驚愕し、主イエスに大きな注目が集まったに違いありません。

２　第二の誘惑の目的は、人間誰もが持つ名声や人気への欲求に訴えることです。実際よりも

　　「盛る」行為が当たり前のSNSの世界が示すように、承認欲求は現代の最も大きな欲求の

　　一つです。他者からその欲求を健全に満たされることはとても大切ですが、あなたを御心

　　から逸らせようとするサタンの手にかかると、自分が認められることを求めるがあまり、

　　罪に陥ってしまう危険性があることを知らねばなりません。全てにおいて神の栄光が顕さ

　　れることを第一とした主に倣い、あなたの歩みを通して神に栄光を帰しましょう。

３　聖句を用いて誘惑をしかけるサタンに、主は「神である主を試みてはならない」と、マサ

　　で水に渇くイスラエルの民が神に呟いた時の聖句を用いて答えました。第二の誘惑の本質

　　は、神を試みる（疑う）ことです。自分に都合のよいことばかりを求めて神と取引するよ

　　うな信仰、神の約束を盾に自分のなすべきことをしない信仰は、的外れです。主に倣い、

　　神のみことばによって誘惑に打ち勝ちましょう。疑いを捨て、どんな時も真実な神に信頼

　　しましょう。あなたは必ず守られ、支えられます。