1 詩篇67篇は、小篇ながら広大な内容を持つ詩篇です。「どうか、神が私たちをあわれみ、
祝福し、み顔を私たちの上に照り輝かしてくださるように(67:1)」から三つの求めを見
出せます。①あわれみへの求め⇒神はその愛のゆえに、背いた罪人をもあわれみの衣で覆
います。自分の足りなさを感じるその時、神のあわれみを求めましょう。②祝福への求め
⇒祝福は広義な言葉ですが、人の現実生活が豊かにされることも含まれます。あなたの現
実に訪れる主の名を信仰をもって呼びましょう。③御顔への求め⇒アロンの祈り(民数記
6:24〜26)から、祝福の源泉は御顔なのだとわかります。御顔を求めるとは、すなわち
主ご自身の登場を求めることなのです。
2 主が御顔を照らしてくださるなら、どんなことが起きるでしょうか。①喜び(詩篇4:6〜
7) ②救い(詩篇31:15〜16) ③御心を知り、正しく歩む者とされる(詩篇119:132〜
135)新しい一年、まず毎朝、主の御顔を求めて祈り始めましょう。そして毎夕、御顔を
照らしてくださった神に感謝して一日を終えていきましょう。
3 3節と5節に繰り返される「神よ。国々の民があなたをほめたたえ、国々の民がこぞって
あなたをほめたたえますように。」こそ、この詩篇の中心聖句です。「私」の祝福で終る
のでなく、「私たち」の祝福を求めていますか。世界中の人々が神を知り、救われ、世界
が神への賛美であふれる祝福の日を切に求める2021年といたしましょう。