1 別離を予告する主のことばに対し、その意味を図りかねて狂言回しのように質問をしたの
はトマスでした。彼への返答として語られたのは「わたしが道である」と語る有名なみこ
とばです。罪のゆえに神と人との間には、互いに行き来できない大きな渕があります。罪
からの救い主、十字架の主イエスだけがご自身の身をもって、天(父なる神の住い)と地
(現在の私たちの住まい)を一直線に結ぶことのできる存在なのです。
2 イエスという道は、ただゴールに辿り着くための通路(手段)ではありません。道という
言葉には、人の生き方を表す比喩としての意味があります。道であるイエスこそ、神の真
理といのちそのものであり、クリスチャンの目指すゴールそのものです。従って、この道
を行く者には、既に主によって確かなゴールが約束されているのです。不安になる必要は
ありません。主が共に生きておられることがあなたの人生の宝であり、いつまでも輝き続
ける光なのです。
3 また、イエスという道は、この道に生きることを通してあなたの生き方そのものを変化さ
せ、恵みで満たす道でもあります。キリストと共に生きていく道を極め(極道)、 楽しん
で(道楽)歩めるなら、こんなにすばらしいことはありません。あなたを神の真理といの
ちに導くまことの、そして唯一の道であるイエス・キリストをわが道とし、ひたすらに歩
み進んでいきましょう。