1 「しゅろの日曜日」の出来事は四福音書全てに記されますが、ヨハネ独自の視点で描かれ
た箇所があります。①エルサレム入城を出迎えた人々と出迎え方の違い⇒マルコ・マタイ
では主と共にエルサレムに上った巡礼者、ルカでは弟子たちですが、ヨハネではエルサレ
ムの人々です。都がこぞって迎えるほどの熱狂が起きていたのです。それはユダヤ独立の
夢を再びと願う、期待のこもった歓声でした。
2 ②ロバに乗るタイミングの違い⇒ 共観福音書では入城前に乗りますが、ヨハネはそれを
省いています。「乗られた」は「その上で即位した」と訳せます。ただし、それは人々の
期待した軍馬に乗る世的権力者ではなく、柔和なロバに乗って十字架を目指した王の入城
でした。主イエスは高き所ではなく、低き所を目指して進む王です。主に従いたいと願う
あなたの人生の方向は、どこに向いていますか。
3 ③入城後の人々の動きを記している違い⇒ 四通りの人々がいます。この時は意味がわから
ず、後になってわかった弟子たち。一緒に上って来て人気を掻立てた群衆。熱狂的に迎え
た都の群衆。その様子に眉をひそめる敵対者たち。特に弟子がこの出来事の意味を悟った
のがずっと後であることに注目しましょう。あなたの人生にも後にわかる恵みが用意され
ています。信じて、どんな時も神に信頼しませんか。われらの王に本気で従い抜く、信仰
の勇気を求めましょう。