1 宮きよめの祭は、旧約聖書と新約聖書の狭間である中間時代の出来事をきっかけに行なわ
れていた祭です。神殿にいたイエスを取り囲んだユダヤ人たちは、イエスがキリストか否
かはっきりせよと迫りました。これに対して、主はご自身のみわざを見て判断するように
伝えました。イエスが本当の救い主であると示すみわざとは、第一に「私たちを知ってい
てくださる」ことです。共に生きるという具体的な交わりを通して、主はあなたのすべて
を知ってくださいます。やがて誰もが立つ最後の審判において、その恵みは更に明らかに
なります。
2 主イエスが本当の救い主であると示すみわざとは、第二に「私たちに永遠のいのちを与え
る」ことです。聖書の指す永遠のいのちとは、この世での長寿ではありません。世の終わ
りに明らかとなる「第二の死(霊的な死・永遠の滅び)」から守られているいのちのこと
です。イエスを信じて従う彼の羊は、主に選ばれてこのいのちを与えられた存在であり、
地上の歩みにおいても常に守られているのです。
3 主の返答に反発したユダヤ人は、石を手にして打ち殺そうとしました。彼らはみわざを認
めつつも、イエスを神とは認めたくなかったのです。その信仰は「知ってから信じる」も
のでしたが、主が示したのは「信じてから知る」信仰の在り方です。あなたがまず具体的
に信仰の一歩を踏み出してこそ、主の恵みの深きを、愛の豊かさをより一層知る者となれ
るのです。御声を聴き分け、どこまでも共に歩みましょう。