1 エルサレム神殿の近くにあったベテスダ(恵みの家の意味)の池の回廊には、迷信のよう
な噂を信じて癒しを求める多くの病人が伏せていました。祭のためエルサレムに集まって
いた多くの人々は彼らに関心を示しませんでしたが、主イエスはあえてそこへ足を向けた
のです。主に倣い、病者や苦しむ人に愛をもって近づきませんか。
2 主が声をかけたのは、38年もの長患いに苦しむ人でした。何度も期待を裏切られた彼は絶
望し、誰も助けてくれないと呟くばかりです。しかし、他者のせいにしてばかりいても決
して幸せにはなれません。他者依存体質には、満足がないからです。人が真に変るために
は、自分自身の生き方の方向性が変わることが必要なのです。
3 主イエスは、そんな彼を抱えて池の水に入れることはしませんでした。主がなさったのは
「起きて、床を取り上げて歩きなさい!」と彼に命じることでした。それは恵みの源であ
る神を信じ、信じる者に働く神の力によりすがって生きるようにと、主体的な信仰を促す
みことばでした。そして、病人は信じて行動し、癒されたのです。失望と不平から解放さ
れて生きるために何が大切でしょうか。①今ある恵みを数え、感謝する。⇒神への感謝を
口にする時、不平不満は消え去り、平安が訪れます。②信仰によるチャレンジを大切にす
る。⇒どんな時もあなたを強くしてくださる神に目を向け、力を求めて祈り、行動しまし
ょう。真のベテスダ(恵みの家)の生活はそこから始まります。