1 ハンナとペニンナという二人の妻を持つエルカナの家庭には、妻同士による反目がありま
した。ペニンナは不妊の正妻ハンナを苛立たせ、夫も彼女の心の痛みには無理解でした。
家族が揃う楽しい時間のはずの仮庵祭の食事も、ハンナには寂しさを思い知らされる時だ
ったのです。
2 傷ついたハンナが向かったのは、神の御前でした。他の何物にも目もくれず、神と私だけ
の関係に入っていくことが祈りの原点です。彼女の祈りから何を教えられますか。①辛い
時にも神に背を向けてはならない⇒ 神の善意がわからない時にも、神に背を向け、信じる
ことをやめてはなりません。むしろ辛い時こそ神の前に行くのです。②心を注ぎ出して祈
る大切さ⇒心の内にある全てを打ち明ける祈りです。ハンナは願いだけでなく、苛立ちも
嘆きも悲しみも打ち明けて祈ったのです。十字架の主はあなたの全てを受け止め、理解し
てくださるお方と信頼して心を注ぎ出す祈りをしましょう。③どこまでも神に信頼し、期
待して祈る大切さ⇒祭司エリに誤解されるほどに、ハンナは人目も時間も気にせず一心に
主だけを見て祈りました。あなたの祈りは、ただ主なる神だけに期待し、信頼する祈りで
すか。
3 祈り終えたハンナの表情は輝き、平安に満ちていました。心を注ぎ出して祈るならば、神
は苦々しさ、不安、恐れに替えてシャローム(平安)をあなたに満たしてくださいます。
祈りの生活は、人生を変える奇跡の神を信じる生活です。心を注ぎ出して祈る人となりま
しょう。