1 イースターの朝、イエスの埋葬された墓を訪れたのはマグダラのマリヤでした。かつて主
に七つの悪霊から解放してもらった彼女は、その後忠実に主に従っていました。しかし、
空の墓を目撃してイエスを見失い、ショックを受けるのです。今、あなたはイエスを見失
っていませんか。イエスとの関係が生きたものとなっていますか。
2 主を見失ったマリヤは、一度は自ら振り向いてイエスを見ながらもそれと気づきませんで
した。心が自分の思い(悲しみ・焦り)で一杯になっていたからです。「自分が」、「自
分で」の思いは人生を主体的に生きるために大切なものですが、余りに強すぎるとゆとり
を失わせてしまいます。「自分が」、「自分で」の思いが膨らみすぎて傲慢になったり、
自分中心になっていませんか。必要以上に自分を責めたり、自分に重荷を負わせてはいま
せんか。
3 マリヤが二度目に振り向いたのは、主の呼びかけを聞いたからでした。その時、初めて彼
女は復活の主を認めたのです。とかく自己中心的な歩みをしがちな者にとって、主によっ
て振り向かされる受身の行為はとても大切なことです。創造者であり、救い主である神に
よって生かされているのが、人の命の本質だからです。復活の主があなたの人生を常に後
ろから見守り、支えておられると知っていますか。やがて御国の門をくぐるその時まで、
その見守りは決して失われないのです。