1 キリストが十字架の死に向かって進まれた、受難週を迎えています。死すべき罪人のため
に為された十字架の御業を仰ぎ、「わたしの愛の中にとどまりなさい」と語る御声に耳を
傾けましょう。主の愛は、第一に「永遠の愛」です。世の初めから今に至るまで、変るこ
となく存在する愛です。あなたも、この確かな愛で愛され続けています。
2 主の愛は、第二に「対等の愛」です。主は弟子たちを「しもべ」でなく「友」と呼びまし
た。だからこそ十字架の御業について、更にご自身の気持ちについてまで彼らに知らせた
のです。世の友は概ね利害関係に影響されますが、真の友である主イエスは、罪人の我ら
を愛し、ご自分の命さえ与えてくださいました。これほどの愛をいただいていることを、
心から感謝しましょう。
3 主の愛は、第三に「証しの愛」です。弟子を「友」と呼んだイエスは「互いに愛し合う」こ
とこそ、主の友にふさわしい生き方だと教えました。いつの間にか相手にお返しを要求す
る思いになって、互いに愛し合うことに失敗していませんか。真の愛は神からあなたへ、
あなたから他者へ注がれていくものです。他者に注げば注ぐほど、神からの愛は更に豊か
に注がれます。主の十字架という愛の御業を思いみるこの受難週。キリストの永遠の愛、
対等の愛をより深く体験し、また互いに愛し合うことを通して、そのすばらしさを証して
いきましょう。