1 自分勝手な放蕩の末に飢饉という悪条件が重なり、ユダヤ人の忌避する豚飼いにまで身を
落とした弟息子。さぞや後悔していたであろう彼が味わっていたのは、豚の餌すらも与え
てくれない人の世の冷たさ、孤独という絶望でした。あなたも惨めで孤独な自分の姿に気
づき、絶望したことがありますか。命の造り主である神のもとに帰るならば、必ずその絶
望も希望に変えられます。信じましょう。
2 家へ帰る道すがら「雇い人にしてもらおう」と父の憐れみに一縷の望みを賭けていた弟息
子を、父は自分から走り寄って迎え入れ、望外の待遇で大歓迎しました。父なる神は、罪
人の苦しみや悲しみに自らを痛めるほどに共感してくださるお方です。まことの神は、あ
なたを責めるのでなく救い、見捨てるのでなく愛してくださるお方だと知っていますか。
3 父は「こんな親不孝な自分には、再び息子と呼ばれる資格はない」と卑下する弟息子を雇
い人とはせず、再び自分の息子として迎え入れました。父なる神はあなたの資格(doing)
ではなく、存在(being)を見ておられるのです。何より大切なのは、日々この愛に満ちた
父なる神の御前に生きる存在となることであり、神と親しい関係を保ち続けることです。
あなたは今日も、これからも、変ることなく子どもとして父なる神から豊かに愛されてい
るのです。