幼い時から、多くの夢がありました。目指した道は閉ざされ、歯科技工士の道へ進んだものの外国で働きたいという夢は持っていました。他者から「無理」と言われてばかりでしたが、聖書のお話と親が「何事もろうを理由にあきらめるな」と励ましてくれたおかげで挑戦する人間になれました。「求めなさい」と仰った主の言葉は一回求めて終わりではなく、「求め続けなさい」という継続を意味します。諦めず祈り続けるために必要なのは、神を「良い物をくださる」善き父として知ることです。
神は祈りに応えてくださり、歯科技工士として念願の海外へ行きました。教会で行なった劇を通して皆が笑顔になっていくのが嬉しく、献身の思いが与えられ、米国の大学へ進みました。卒業後、世界で最も殺人事件発生率が高い貧困地域で、親から虐待され、ドラッグに溺れ、教育の機会も仕事もない黒人ろう者が必死に主の愛にふれ、涙を流しつつ変えられていく姿を目のあたりにし、ろう者伝道にますます情熱を持ちました。
私はろう者であることに誇りを持っています。神が目的をもって私を造ってくださったからです。あなたにしかできない使命がきっとあります。探してみましょう。クリスチャンも死海のように恵みを受けるだけなら、命の喜びを失ってしまいます。分かち合っていくことが大切なのです。
「聞こえないのは不自由」とは聞こえる人の価値観で、ろう者本来の価値観ではありません。自分のありのままを尊重し、受け入れることで、自信が生まれるのです。種が地に落ち、砕かれて後に多くの実を結ぶように、最初の一歩は誰かの犠牲が必要です。でもそれによって道が開かれれば、後に続く人の未来も開かれます。「そんなこと無理だ」といくら叩かれ、砕かれようとも、最初の一歩を踏み出す人がいるからこそ、次に続く人々に道が開かれていきます。あなたの人生にハレルヤ!