1 神、またはキリストと教会の関係を表す類比は聖書中に種々出てきますが、本日の箇所で
は、一人の人間の頭と身体にたとえています。
2 このたとえは、第一に教会は多様性を持つ共同体だと教えています。教会は年齢、職業、
経歴、人種等この世のどんな共同体よりもバラエティーに富んでいます。この多様性とい
う特質を見失うと、①自己卑下に陥りやすい。⇒他者と比べて落ち込むことはありません
か。あなたはなくてはならない、ユニークで大切な器官なのです。②他者批判に陥りやす
い。⇒他者に自分同様の考えと行動を求めていませんか。この罠に陥ると信仰の喜びが消
え、他者批判に走ります。しかしそれはキリストの身体に、自己免疫疾患の痛手を負わせ
てしまうことなのです。皆は違う存在で、しかし皆が尊いのだと心に留め、互いを自らの
身体の一部として愛し、励まし、支えることを選びましょう。
3 第二に、教会は有機性を持つ共同体であると教えています。大脳の命令下、骨、関節、筋
肉が連動して初めて手足が動くように、教会も一人一人が有機的に結びつく(協力する)
ことなしに建て上げられません。中風の人を救うために有機的に働いた四人の友人(マル
コ2:1~5)のように、キリストの身体なる教会が一致して働くなら、人々がそれを見て神
を崇めずにはいられないような素晴らしい力が発揮されるのです。あなたも、隣にいる愛
兄姉も、同じキリストの身体の一部分です。互いを尊重し合い、皆で協力し、揺るぎなき
主の教会を建て上げましょう。