1 「真理から迷いでた者」とは、誰のことでしょう。第一に、主を信じた後に信仰から離れて
しまった人のことです。洗礼を受けて信仰者になっても、みことばを学んで成長していか
ないと再びこの世の価値観に逆戻りしてしまう危険性があるのです。第二に、福音を知ら
ずに迷っている人(ノンクリスチャン)のことです。まことの神を知らない人は、的外れ
な道をさまよう羊のような状態なのです。
2 では、どうしたら「真理から迷いでた者」を救い出し、回復へ導けるでしょうか。ヤコブ
は、教会に連なる一人一人がそれをするのだと述べています。罪の中にいたダビデ王の助
言者として用いられた、預言者ナタンに目を向けてみましょう(Ⅱサムエル12:1~15)。
①主から遣わされたという確信を持ち、②愛をもって真理を語り、③裁きではなく悔い改
めに導いた彼の姿こそ、最良のモデルです。祈りつつ備え、誰かの救いと回復の働きのた
めに用いていただきましょう。
3 あなたが誰かに福音を伝えることは、とてもすばらしいことです。第一に、それは永遠の
いのちの回復につながります。霊的死(神との断絶状態)にあった人が神と結ばれ、神の
いのちに生かされるようになるのです。第二に、それは多くの罪が覆い隠されることにつ
ながります。罪を覆うとは、隠蔽ではなく、恵みにより赦されることに他なりません。信
仰の道から逸れた人、まだ主と出会っていない人に神との関係を回復させ、霊的な死から
救い出すキリストの福音を伝え続けましょう。