1 ヤコブの手紙の受取人はユダヤ人クリスチャンです。ユダヤ人の考える知恵ある人とは、
最大の知恵である聖書を学び、その知識が実生活に実を結んでいる人でした。つまり、そ
の人の生き方が真の知恵の有無を表すとも言えます。本当に知恵ある生き方を求めていま
すか。
2 ヤコブは「肉の知恵」の虚しい理由を三つ語っています。①地に属するから⇒つまり、こ
の世的基準に基づくものだからです。この世の基準でなく、神の基準で生きていますか。
②肉に属するから⇒ひたすら自らの欲求を満たそうとする生き方でなく、神を求め、神と
結び合って生きることが大切です。③悪魔に属するから⇒肉の知恵の導くままに妬みや敵
対心を働かせて生きるなら、悪魔を喜ばせることにつながります。この世にあって神の国
の民としてみことばに従う生き方をすることが、クリスチャンに託された責任なのです。
3 「上からの知恵」に生きる時、主に喜ばれる歩みが始まります。①純真⇒二心でなく神だ
けを愛するのです。②平和⇒仕えることで平和を生み出せます。③寛容⇒悪しき相手を責
めずに、受け止めることです。④温順⇒神に対して、頑なでないことです。⑤あわれみ⇒
自分に対する神のあわれみを知る人から生まれます。⑥よい実に満ちている⇒具体的なよ
い行動のことです。⑦えこひいきがない⇒他者を偏り見ないことです。⑧見せかけがない
⇒神と人の前に裏表のない生き方です。日々、上からの知恵を求め、あなたの生き方に反
映させましょう。惜しみなく与えてくださる神を信頼し、求めましょう。