1 ヤコブは、教会内の教師(教える立場にある者)の発する言葉に伴う責任について語って
います。①「よく見える」、②「より期待される」、③「影響力が強い」教師の働きは、
それゆえ責任の重いものです。全てのクリスチャンは、その言動によって新しく救われた
人に大きな影響力を与え得る存在であることを自覚していますか。
2 ヤコブは自分の言葉をコントロールする大切さを踏まえて、舌と人格全体の関係を二つの
たとえ(①くつわと馬、②舵と船)で表しています。どちらも、小さな部分が全体をコン
トロールすることを教えています。あなたの言葉は、時に甚大な被害をもたらす「小さな
火」になっていませんか。自分の言葉が時にマイナスの影響を及ぼす、という事実を認識
して、言葉を発する前に自分自身で吟味する賢さ、舌をしっかり制御できる神の正しさを
求めましょう。
3 どんな猛獣も訓練によって従わせることができる人間であっても、自分の舌を完全に制御
することはできません。でも、あきらめなくてもよいのです。自分でできないからこそ、
神の助けが備えられているからです。賛美と呪いが両方出てくる、矛盾した泉のような自
分の心の状態を認め、変えることのできるお方の御手にすなおに委ねましょう。あなたの
舌が神への賛美で溢れ、他の人々を励ます言葉の発せられる器官として豊かに機能し始め
る日を信じ、主のみわざに期待して祈りの手を挙げ続けましょう。