1 「信仰の父」であるアブラハムの生涯には、五つの節目がありました。①信仰生涯の出発
(75歳)、②信仰義認(80歳)、③信仰回復(99歳)、④約束成就(100歳)、⑤イサク
奉献(120歳)。約40年の間、信仰のアップダウンがありましたが、信仰生涯の節目に
おける信仰に立った行ないが彼を成長させたとわかります。確かに信仰とは、信仰者の行
いを通して働き、成長していくものです。
2 異邦の街エリコに住む遊女ラハブは、神から最も遠い存在に思えますが、イスラエルの偵
察を助けた行ないにまことの神への信仰を見いだせます。キリストの系図にその名が記さ
れていくことからも、神がその愛の行いを喜び、認められたとわかります。与えられる機
会を活かして小さな愛の行いを実践するなら、それがあなたの信仰を成長させ、やがて豊
かな報いとなって返ってくるのです。
3 成長する信仰を持つ人には、三つの特徴があります。①善い行いへの渇きがある→自分で
はなく、神を喜ばせたいという渇きがありますか。不完全であっても、この渇きを持ち続
けることが大切です。②成長への渇きがある→筋肉が運動によって強くなるように、信仰
も行いを重ねることで成長し、強くされます。神がくださっている信仰成長の機会を見過
ごさず、用いましょう。③交わりへの渇きがある→神はあなたを「友」と呼ぶほどに篤い
信頼を寄せておられます。今年一年、主と交わりの生活をしてきましたか。来る新しい年
も、日々神と親しい交わりを保った生活を歩む決心をしましょう。