1 エステルの設けた一回目の宴会に出た王は、その夜眠れず、宮廷日誌を読んでいました。
すると、自分を暗殺の危機から未然に救ったモルデカイという人物がいたことに気づいた
のです。モルデカイの隠れた善行は、こうして明らかとなりました。あなたは日々自分の
置かれた所で忠実に、誠実に神に仕えて生きていますか。主の業に励む者の歩みは、主に
あって決して無駄になりません。御心の時に一切が益となるからです。置かれた所で精一
杯に主に仕え、輝きましょう。
2 折りしも宮廷にいたハマンは、王が望む者にどんな栄誉を与えるべきか相談されました。
てっきり自分のことと思い最高の栄誉を提案しましたが、王の口から出たのはモルデカイ
にそれを与えよという言葉でした。高ぶりの先にあるのは惨めな転落です。翌日、ついに
エステルは口を開き、ハマンの悪巧みをあばきました。王の怒りを受けたハマンは、自ら
モルデカイのために用意した柱で処刑されてしまいました。貪欲に囚われると神を忘れ、
人を踏みにじる生き方に陥ります。敬虔な思いで全ての背後におられる神を認め、感謝し
て歩みましょう。
3 エステルは、感情に支配され、憤りに従って行動する王ではなく、主なる神に拠り頼んで
与えられた大きな使命を成し遂げました。主に拠り頼むことこそ、常に最善の選択です。
その先には、主にある大逆転が用意されているからです。人ではなく、主を頼りとしてい
ますか。