1 三日間の断食祈祷を終えて、エステルは王座に近づきました。命の保障のない行動でした
が、彼女が信仰の跳躍をしたその先には、神が道を開いておられました。王は彼女を受け
入れ、並々ならぬ好意を示してくれたのです。エステルはどれほど神を喜び、賛美したで
しょう。神を深く知る体験は、信仰だけを頼りに歩んだ結果として与えられます。信仰を
持っているだけでなく、用いていますか。
2 王の好意を得たエステルでしたが、すぐにユダヤ人絶滅の布告を覆すことを求めず、慎重
に、忍耐深く王に働きかけていきました。それは神の智恵、聖霊の導きに彼女が従ったか
らです。人生の指揮官である主が、あなたが思い切って行動すべき時と、黙して忍耐すべ
き時を知っておられます。時が熟すまで主と共に待ち、主が呼びかけてくださるその時に
主に従って勝利を勝ち取りましょう。
3 王妃エステルより宴会の招きを受けたハマンは、有頂天になりました。しかし、モルデカ
イの反応を見てたちまち不機嫌になり、彼を吊るすための柱を立てるまでに憎しみを募ら
せました。ハマンが幸せと感じ、自分の拠り所にしていた富や子ども、名声や地位は何か
があれば失われる不安定で儚いものでした。真の神を知らない彼は、常に環境の奴隷だっ
たのです。全知全能の神を知り、共に歩み、どんな時も希望を抱いていることこそ、何物
にも動かされない本当の幸せです。このお方から目を離さず、また心を移さずに、歩み続
けましょう。