1 4章は、第一に「誰の評価を気にしていますか」と問います。ソロモンは虐げられる人々を
見て嘆きましたが、それは王として重税と労役を課した自らが生み出した結果でした。国
家発展のための政策が生んだ皮肉な結果に彼は我が身を省み、父や他国の王への妬みと競
争心がその原因と気づいたのです。あなたも、妬みや競争心を動機とし、身近な誰かを競
争相手に仕立て、「負けまい」と頑張っていませんか。
2 他人を競争相手にするのは、人からの評価に価値を置くからです。しかし、人からの評価
は不安定で、いくら追っても、結末は空しさです。神を信じるあなたは神の前に生き、神
の前に働く者です。神の御心に叶うようにという思いをこそ、全ての動機としましょう。
3 4章は、第二に「誰かと共に生きていますか」と問います。お金や成功を人生の目的とする
と、結末は一人ぼっちの空しさです。「人が一人でいるのはよくない」と仰った創造主の
御心は、あなたが誰かと心を共有し、共に生きていくことにあります。特に祈り合い、支
え合い、分かち合える信仰の家族との交わりが祝福されることは大切です。更に、主とい
う三本目の糸が加わるなら、その結びつきはどんなに力強いでしょう。あなたも、この祝
福の共同体に結ばれているのです。