1 ソロモンは、人生の空しさの解決を酒や笑いに代表される世の快楽にも求めてみました。
空前の快楽を尽くした先の結論は、それでもやっぱり空しい、ということでした。世の快
楽はそれ自体善でも悪でもありませんが、程度を超えて求めたり、許されていない仕方で
求める時に罪を生みます。それはあくまでも天国にある喜びの一端を告げ知らせるもので
あって、儚く、一時的なものに過ぎないと知っていることが大切です。あなたは、世の快
楽とどう付き合っていますか。天国にある喜びに比べればまことに儚い世の快楽ばかりを
追い求め、それによって、自らのむなしさを満たそうとしてはいませんか。
2 次にソロモンは、人生の空しさの解決を業績に求めました。彼の成し遂げた業績により国
は空前の繁栄を迎えましたが、その結論もまた、すべてが空しい、ということでした。世
で価値を置かれやすい目に見える成果や繁栄も、人の心にある空しさを潤す力はありませ
ん。あなたは業績至上主義に陥って、他人や自分の人生を肩書、生活レベル、学歴などで
評価し、判断をくだしていませんか。
3 主イエスは、「神の国とその義とをまず第一に求める」ことが、本当の満足を人生にもた
らす道だとおっしゃいました。十字架に死なれた救い主を信じ、日々そのみことばに従っ
ていくというシンプルな生き方にこそ、天の父の祝福は溢れます。あなたは、このシンプ
ル・ライフを実践していますか。世の快楽や業績至上主義に影響されると、クリスチャン
が本来得られるべきこの祝福の道を見失うことになりかねません。老いも若きも心を定め
て、また自ら環境を整える努力をし、主と共に行くシンプル・ライフを楽しみましょう。