むなしさを力に 伝道者1:1〜11

1 「伝道者の書」の著者は、その晩年に「空の空。すべては空」と嘆きました。「空」「む

  なしい」と訳された言葉の元の意味は、「ため息」とか「水蒸気」、つまりは「はかなく消え

  去るもの」、「実質のないもの」という意味です。著者は、なぜ空しく感じているのでし

  ょうか。第一に、自分の人生を見て空しさを感じました。あなたは日々の労苦に満足し、

  喜びを見出していますか。それとも空しさをおぼえ、徒労感を抱えていますか。第二に、

  彼は世の変遷を見て空しさを感じました。人の世は進歩しているように見えて、その実は

  古きことの焼き直しであったりします。あなたも、今の世を、この国の現状を見て失望し

  ていることがありませんか。

 

2 日本にも「平家物語」や「方丈記」のように、世のはかなさ、空しさを綴った書物があり

  ます。そこから生まれるのは、そこから生まれるのは、悲観的・否定的人生観や厭世的な

  人生観であり、ニヒリズム(虚無主義)や現実逃避しか生み出しません。しかし、一見同

  じように思える「伝道者の書」の示そうとしていることは、「神なき人生の空しさ」なの

  です。

 

3 空しさを感じるとは、何かが足りないということです。必要なはずの何かを忘れ、また見

  つけていないからこそ、人は満たされずに空しくなるのです。だから、空しさを肯定的に

  とらえれば、今はない新しい何かを求めて見つけようとする力と言うことができます。大

  切なのは「日の下(世の価値観による幸せ)」でなく「日の上(神と共に生きる幸せ)」

  の喜びに渇き、それを求めて生きることです。主なる神だけがあなたの渇きを潤し、空し

  さから解放し、全く新しい人生へ導くことができるのです。今、あなたは空しさを抱えて

  いますか。日々の労苦に疲れきっていますか。抱えたままの問題に悩み、失望しています

  か。その渇きこそが、あなたを救い主へと導く力になります。主は、今日、あなたを満た

  してくださるお方です。このお方にこそ渇き、命の水を受けて新しくされましょう。

 

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