1 当時一万人いたと言われる祭司の一人ザカリヤは、妻エリサベツと共に誠実に生きていた
信仰者でした。夫婦の悩みは子どもの不在でしたが、年齢的に難しい状況でした。おそら
く子どもが与えられるよう祈り続けていたでしょうが、年齢的なことを考えての諦めもあ
ったと思えます。
2 そんなザカリヤにある日、一生に一度あるかないかの神殿奉仕が巡ってきました。晴れが
ましい思いで香を焚く彼の傍らに、突然現れた天使ガブリエルは息子の誕生を告げ、その
子がやがて来る救い主の道備えをすると教えました。ザカリヤの名の意味は「主はおぼえ
ておられる」でしたが、その名の通り、まことの神はザカリヤの祈りを忘れてはおられな
かったのです。真実な主は、あなたを、そして痛みや弱さの中でなされるあなたの祈りを
も決してお忘れになりません。信じますか。
3 しかし、彼は突然の言葉を信じきれず、本当ですかとしるしをさえ求めてしまいます。そ
の結果、息子誕生の日まで言葉を失ったのです。この出来事から「信仰は言葉に表れる」
と教えられます。願いと信仰は似ていますが、異なります。聖書が勧める通り、積極的に
神に願うのは正しいことです(ピリピ4:6)。しかし、信仰を働かせるというもう一つの
大切なことも忘れてはなりません(ヘブル11:6)。どんな望み得ない状況でも神には約束
を実現する力があると信じ、神に対する望みを抱いて歩んでいますか。神はあなたの信仰
の内に栄光を顕されることをおぼえ、信仰を働かせ、常に信仰の言葉を告白することを心
がけましょう。「わたしの言葉は、その時が来れば実現する」と仰る神の言葉に信頼し、
「アーメン!信じます!」と、今、信仰の言葉をもって応答しませんか。