1 第一の備えについて。私たちは、御国を目指している旅人です。既に私たちの国籍は、天
にあります(ピリピ1:23)。全ての人にやってくる死とは、肉体と霊魂が分離すること
です。死をもって肉体は土に帰りますが、霊魂には二つの行き先があります。一つは、パ
ラダイスです。罪を悔い改め、主イエスを罪からの救い主と信じるクリスチャンの霊魂の
行き先は、パラダイス(主のもと)であり、そこに於いて、主の携挙(空中再臨)を待ち
ます(Ⅰテサロニケ4:13〜18)。もう一つは、ハデスです。救い主イエスを信じず、神に
背き続けた霊魂の行き先であり、最後の審判の時をそこで待つのです。この両者を分ける
ものは、罪を悔い改めて主イエスを信じる信仰です。死後ではもはやチャンスがなく、遅
いのです。御国を目指す私たちは、家族、親族、知人、友人が救われるように祈り、福音
を伝えましょう。これが第一の備えです(マルコ16:15〜20 )。
2 第二の備えについて。それは、人生の全ての総決算に対する備えです。ミナのたとえ(ル
カ19:12〜27)を通して、神は全ての人に平等に与えられたものがあると教えています。
また、タラントのたとえ(マタイ25:14〜30)を通して、神は全ての人にそれぞれ異なる
能力と賜物をくださったと教えています。やがて、主の前に立ち、預かっていたものを主
の御心に従って、どう活用したかが問われる日が来ます。日々の生活の中で主の御声を聴
き、与えられたものを用いていきましょう。
3 第三の備えについて。この世を去る時、私たちは自分で全ての後始末をすることができま
せんし、言うこともできません(イザヤ38:1〜6)。そこで、遺言が必要です。遺言は故
人の意思として最大限に尊重れます。特に葬儀について、遺骨の扱いについてなど、予め
遺言しておくことが大事です。御国を目指し、よき備えをしてまいりましょう。