十戒~第二戒・真の神 出エジプト20:4~6

1 十戒の第二戒は、「偶像を造り、礼拝すること」、即ち「偶像崇拝」を禁ずる戒めです。

  真の神以外のものを自らの偶像として生きるならば、主の名を呼びつつも、神を神として

  いない、空しい生き方につながってしまいます。出エジプト32章には、シナイ山に登るモ

  ーセの不在中に、イスラエルの民が「金の子牛」の偶像を造って拝んだ出来事が記されて

  います。民は不安のゆえに、目に見える神を求めて偶像を造りましたが、それは神から激

  しい怒りを買う振る舞いでした。イスラエルの民のどこが間違っていたか、そこに偶像崇

  拝の本質があります。

 

2 第一の間違いは「真の神を、自分たちの浅はかな理解と想像力の中に押し込めようとした

  こと」でした。⇒牛は、当時のエジプトにおいてしばしば偶像のモチーフとされていまし

  た。イスラエルの民はエジプト時代を思い起こし、牛の偶像を造って拝みましたが、それ

  は真の神に造られた人が、自らの手と知恵で神を造ろうとする愚かな行為でした。真の神

  は人に造られたり、助けられたりする存在ではありません。あなたは、真の神を自分のイ

  メージの中に押し込めていませんか。万物に命を与え、永遠に変わらぬ神の御栄えを正し

  く受け止めていますか。

 

3 第二の間違いは「神を自分のために造ろうとしたこと」でした。⇒偶像とは、人が自分の

  ために造る神に他なりません。その根底にあるのは、自らを真の神が座るべき心の王座に

  置く、自己中心です。偶像の神は「物言わぬ神」ですが、真の神は聖書を通してあなたに

  命の言葉を語る神です。神のイメージを、自分に都合のいいものにしていませんか。そん

  な自分を捨て、真の神に自らを明け渡してひれ伏し、主の御声を聴こうとしていますか。

  悔い改めて心の偶像を捨て去り、真の神だけを心の王座に迎えましょう。そこに、尽きる

  ことない千代の祝福が、約束されているからです。

 

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第二礼拝では、内川主任牧師より聖書のメッセージが語られています。