1 荒野の旅も一ヶ月を過ぎ、民の間には食料についての不平不満が募っていました。遂に彼
らはエジプトの方がましだった、と神とモーセに呟き始めたのです。モーセは、その呟き
は神に対して不平不満をぶつけるのと同じだと民を諫めました。呟くとは、現状への不平
不満を口にすることです。信仰者にとって、呟きは大敵です。困難の中で呟くことは誰に
でもできますが、必要を満たされる主を見上げ期待することは信仰者にしかできません。
後者の道を選び取りましょう。
2 民の呟きを聴き、神はうずらと天からのパンであるマナを与えてくださいました。それは
この後40年にわたる荒野の旅路の間続く、神の大きな恵みでした。真の神は生きておら
れ、あなたの声に耳を傾けて答えたもう恵みの神であることを心に留めましょう。あなた
の祈り、あなたの求めに神は応えてくださいます。
3 神は、民がマナを得るためにルールを定められました。
①皆がその日一日分を集めること⇒ルールを破って持ち越したマナは、翌朝腐ってしまい
ました。
②六日目は翌日の分まで集めること⇒ルールを破って七日目(安息日)に探しに出た人は
何も見つけることができませんでした。イスラエルの民が毎日マナを集めたのは、日々
の暮らしに満ちる神の恵みを自分の手で掴み、自分の目で見出すためだったのです。
このルールから、神はあなたに「明日のための心配は不要である」と語っておられること
を見出せます。二日分のマナを得ようとルールを破った人の動機は、明日への不安です。
人生において、多種多様の明日への心配が心をふさぐことがあります。しかし、真の神は
この出来事を通して「あなたの明日は私が守る」と約束しておられるのです(マタイ6:33
~34)。あなたには今、二日分のマナを集めたくなるような明日への不安がありますか。
天から下った命のパンであるキリストを信じ、明日を守られる主に信頼する決心をいたし
ましょう。