1 ミデヤンの地で羊を追うモーセは、燃え尽きない柴を目にしました。興味を引かれて近づ
くと彼の名を呼ぶ声を耳にしたのです。この箇所から、神と人との関係について大切なこ
とを教えられます。
①人が神の不思議を見聞きする態度の大切さ⇒自分を呼ぶ声に、彼は「はい、ここにおり
ます」とすぐに応じました。常日頃、神を覚えて生きていたからです。生ける神が、あな
たの日常生活に現しておられる恵みを見聞きし、発見する心を養っていますか。
②人の名を呼ばれる神⇒聖書には、自ら人に呼びかける神の姿が至る所にあります。エジ
プト人から忘れられ、イスラエル人から拒まれた彼を、神だけは忘れず、見捨てなかっ
たのです。主なる神はいつどんな時もあなたを忘れません。今、その名を呼ぶ神の声が
聞こえますか。
2 神は、彼に靴を脱いで近づくよう命じました。靴を脱ぐ行為には聖なる神を敬い、自分の
全てを明け渡す意味があります。もし神の語りかけを聞きたいのなら、偉大な神を敬う思
いを持ち、自分の握っていた権利・計画・思惑・感情を一旦手放した、素足の心で近づく
ことが必要です。
3 神のイスラエル救出計画を聞いたモーセの心は躍りましたが、遣わされるのが自分と知っ
た途端に尻込みしました。その恐れは、過去の傷と、今の生活を失いたくない思いから来
るものでした。恐れる彼に、神は「わたしが共にいる」と励まし、主の御用に用いようと
されたのです。生まれついての信仰の勇者は、一人もいません。たとえ失敗したり、失望
していても、そこから再び神の声を聞き、靴を脱いで信仰のチャレンジに応える一歩を踏
み出す者こそが、信仰の勇者とされていくのです。神は、あなたを用いようとなさってい
ます。今、信仰をもって応答しませんか。