神の不思議な導きで、イスラエル人がエジプトに移住して約430年が経った頃、世代替りしたエジプト王は、増え広がるイスラエルに警戒の目を向けるようになりました。真の神を信じて歩むイスラエル民族に、同じ神を信じるクリスチャンの姿を重ねると、三つのことが、見えてきます。
1 真の神を信じる者は、いつも神の祝福の内を生きている。⇒移住当時、わずか70人だった
イスラエルは、430年後、エジプトの一大勢力となっていました。それは、彼らを「宝の
民」と見て愛し、祝福を注ぐ神がいらしたからです。あなたも、神の目に高価で尊い「宝
の民」なのです。神の視点で、自分自身を見つめ、祝福を受けるべき存在としての自分で
ある、と心に刻みましょう。
2 真の神を信じる者は、逆境になればなるほど強くなり、恵みに与っていく。⇒エジプト王
は、イスラエルの力を削ぐために強制労働を課します。しかし、彼の思惑と反対にイスラ
エルは増え広がっていったのです。信じる者の人生にも苦しみは訪れますが、逆境の中で
呟いたり、嘆いたりに止まらず、主を見上げて祈る人は幸いです。神の強さは、人の弱さ
の中に現れるのですから。逆境も、主にあって祝福と変わることを信じていますか。
3 真の神を信じる者は 、神を恐れて歩む者である。⇒次いで、エジプト王は生まれた男子の
殺害を助産婦に命じます。しかし、命の創造主を恐れる彼女たちは王の命に逆らい、赤子
を生かしておいたのです。あなたは人を恐れていますか。それとも神を恐れていますか。
人を恐れると罠にかかりますが、神を恐れて生きるなら、他者に対する恐れから解放され
て神の御旨を生きる人となります。神を恐れる者に伴うのは、神の豊かな祝福と力強い助
けです。神を恐れて生きる信仰者となりましょう。