新しい所へと進んで行こうとする時、ふと不安を感じるものです。それは、これから先のことを私たちは見通すことができないからです。出エジプトを果たそうとしているイスラエルの民たちにも、当然不安があったことでしょう。主はそんな彼らの前を進まれたのです。
1 主は最善の道へ導いてくださる。→近道と回り道があったなら、まず近道を選択するでし
ょう。しかし、主は彼らを近道には導かれませんでした。あえて、回り道へ導かれたので
す。いつも私たちの状況を第一に考え、その中で最も良い道へと導いてくださいます。た
とえ回り道だと感じたとしても、主が導いてくださる道は、最善の道なのです。
2 主は共にいてくださる。→彼らの歩みはいつも不安が付きまとうような歩みでしたが、昼
は雲の柱、夜は火の柱が共にありました。また、その中に主がおられたのです。どんなに
安心したことでしょうか。不安な心に安心を与えてくれるのは、主なる神の他にはありま
せん。昼も夜も、主は変わらずに私たちと共にいて安心を与えてくださいます。
3 主は絶えず前を進んでくださる。→離れなかった(:22)という言葉は、決して一時的なもの
ではありません。この後彼らは荒野の旅へ進んで行くことになりますが、その間も共にあ
り続けました。荒野の旅は問題の連続であり、もはや見放されても仕方のない出来事も数
多く起こりました。にも関わらず、主は彼らの前を離れることはありませんでした。責任
を持って、最後まで導いてくださるのです。主は、今日も私たちの前を進んでくださいま
す。安心して、このお方の後をついて行く者となりましょう。