1 このみことばが語られた当時、南王国ユダは敵国の脅威に囲まれ、国家指導者の腐敗によ
る混乱を抱える、内憂外患の状態でした。預言者ミカはそんな状況にある民に、やがて本
当に力ある救い主が誕生すると告げたのです。
2 救い主の生誕地と予告されたベツレヘムは、人口千人に満たない農村でした。ルツ物語の
舞台であり、ダビデ王の出身地でもありましたが、その名を誰もが厭うような恥の歴史も
あり、誰からも顧みられない村になっていました。
3 そんな小さなベツレヘムへの祝福を告げる預言から、三つの恵みを教えられます。
①神は小さき者を顧み、祝福なさいます。→世界の誰より偉大なメシヤ(救い主)は大都
市エルサレムでなく、小さなベツレヘムに誕生しました。人間的には小さいよりは大き
い方が優れて可能性があると思えますが、神の尺度は異なります。自分の力やささげ物
を小さく、僅かと感じることがありますか。それを喜び、より豊かな恵みと変える主に
目を向けましょう。
②神はあなたの恥を栄光に変えてくださいます。→振り返ると赤面したくなる失敗や、忘
れてしまいたい過去がありますか。その心に主をお迎えするなら、主はそれをご自身の
栄光の顕される所とし、囚われている過去から解放してくださいます。
③神の約束は必ず成就します。→時の皇帝をも用いて、神は、主イエスのベツレヘムでの
誕生を成就なさいました。歴史を支配する神が、あなたの人生に働き、導いておられる
ことを信じますか。弱さや恥、心配や傷を抱える者と共に生きてくださる主を、心にお
迎えしましょう。