実らぬいちじく マルコ11:11〜25

1 滞在していたベタニヤから都エルサレムに向かっていたイエスは、遠くにいちじくの木を

  見つけました。ところが、その木は葉を一杯に茂らせていたものの、実を一つも結んでい

  なかったのです。その様子に怒った主イエスの呪いの言葉を受け、いちじくの木は翌日に

  は枯れてしまいました。しかし、本当はいちじくの成る季節ではなかったのです。これは

  イエスの的外れの怒りなのでしょうか。そうではなく、主がたびたびなさったたとえ話同

  様、何かを暗示して弟子たちに伝えていると考えると、その意味が見えてきます。

 

2 当時、いちじくは葡萄の成長の支えとして用いられる木でした。ここで主が呪ったいちじ

  くは、イスラエル(神の植えた葡萄)を支えるべき、当時の宗教指導者の姿を象徴してい

  るのです。しかし、彼らには問題が二つありました。一つは、自分が受け入れるに不都合

  なものを退けたこと。二つ目は、形式に縛られるあまりに、心を忘れてしまったことでし

  た。あなたにも人生を導く神の計画を退け、自分の判断や都合に合わせた生き方を選択し

  ようとする所がありませんか。

 

3 神は、実のないいちじくのような人にも再チャレンジさせてくださいます。実りを生む人

  生を歩みだすために大切なことが三つあります。一つ目は、神を信じることです。他人や

  自分でなく、神と心合わせて生きていますか。二つ目は、疑わないことです。信仰に人間

  の判断を持ち込むと、疑いが生まれます。「神の御心ならば必ず成る」と確信することか

  ら神の最善に期待する生き方が生まれます。三つ目は、祈ることです。祈りの約束に期待

  できない免疫ができていませんか?自分の身近にあること、自分自身について、神の最善

  を期待し祈っていますか?あなたの祈りを躊躇させ、諦めさせる不信仰を悔い改めて、豊

  かな実りを結ばせる十字架の血潮の肥料を受けましょう。

 

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第二礼拝では、内川主任牧師より聖書のメッセージが語られています。