ノアが箱舟から出た後、最初に行ったのは主の前に全焼のいけにえをささげるということでした。なぜノアはまず主を礼拝することを選んだのでしょう。また、礼拝を受けられる主は一体どのようなお方なのでしょうか。
1 共におられる神→ノアは、神とともに歩んだ(創6:9)忠実な人物でした。また、逆説
的に考えるならば、神がノアと共にいて下さったのです。箱舟での生活は不安の連続だっ
たことでしょう。そんな時にも、ノアのそばにはいつも主なる神が共にいて下さったので
す。主は安心を与えて下さるお方です。
2 契約を守られる神→旧約聖書の中で、重要なキーワードとして扱われるのが「契約」とい
う言葉です。神はノアに対しても契約を結ばれ(創6:18)、その契約を必ず履行され
るお方です。神から出る言葉は変わることがありません。私たちもこの神の言葉であるみ
ことばを信頼し、その上に立つことが重要なのです。
3 あわれみ深い神→洪水前も洪水後も人の心の中にある悪は変わることがありません。だか
らと言って、神は人を見捨てようと考えた訳でもなく、あきらめた訳でもありません。あ
われみを持って関わり続けて下さっているのです。どのような人であっても、神は一方的
に愛を注ぎ続けて下さいます。ここに私たちの希望があるのです。