1 人生には想定外の出来事が付き物です。マリヤとの結婚を控えたヨセフにとってイエスの
誕生は、全てをひっくり返すと思えた想定外の出来事でした。葛藤する彼には三つの選択
肢がありました。第一に黙ってマリヤを妻に迎える道、第二に妊娠の事実を隠したまま彼
女を離縁する道、第三に彼女を姦淫の罪で訴える道でした。ヨセフが選んだのは第二の道
であり、自分が恥や不利益を被ってでもマリヤを守ろうとしたとわかります。そんな彼を
聖書は「正しい人」と呼びます。あなたは自分よりも人を大切にしようとしていますか。
2 一旦決断したものの、なお逡巡する彼に御使いが神の言葉を伝えました。自分の正しさだ
けでは行き詰ってしまう人間の弱さを神はあわれみ、常にみ言葉で励ましてくださるので
す。あなたが弱さを覚える時、その中で語られている神のみ言葉に耳を傾けていますか。
3 御使いは彼に自分が「ダビデの子孫」、祝福を受けるべき存在であると思い起こさせ、恐
れるなと語りました。恐れなくてよい根拠は、生まれる子がインマヌエル(神があなた方
と共におられる)と呼ばれるお方だからです。クリスマスに誕生したイエスは、人と共に
住まうために地上に来られた救い主です。あなたもインマヌエルの主を人生に迎え入れ、
共に生きていきましょう。そこから想定外の出来事にもひっくり返されない確かな守りと
支えが与えられるのです。