1 奴隷の身に落とされながらも、そこで成功を収めていた矢先、ヨセフは冤罪により投獄され
ました。次々に襲う苦難の中、彼を支えたのは「主が共におられる」という不変の恵みで
した。どんなに最低・最悪と思えたとしても、信じる者に神の恵みが届かない境遇はあり
ません。まるで監獄のような逆境を嘆きたくなる時、そこにもある主の恵みを捜してみま
せんか。
2 監獄でヨセフの人生は何によって展開していったでしょうか。①献酌官長たちの入獄→思わ
ぬ高官の入獄により、世話役を任されました。高官の入獄は神によるものですが、神はヨ
セフが監獄で誠実に生き、全幅の信頼を得ていた時にそうしてくれたのです。誰の人生に
も神の計画があると知ると共に、それに応える信仰を持つことも大切なのです。②ヨセフ
の気遣い→彼らの顔色に配慮し、気遣う言葉をかけ、彼らの心を開きました。周囲の人へ
の気遣いを大切にしていますか。③用いられた賜物→ヨセフは解き明かしの賜物を用い、
彼らの夢の意味を明らかにしました。しかし、神に栄光を帰すことを決して忘れませんでし
た。賜物が用いられ成功した時、自分ではなくその賜物をくださった神を見上げ、栄光を
帰しましょう。
3 三日後、ヨセフの言った通りになりましたが、釈放された献酌官長は王への執り成しを忘れ
てしまいました。監獄に忘れ去られた二年間は、ヨセフにとってどんなに辛い時だったで
しょう。でも、たとえ人が忘れても、神は決してあなたを忘れません。この恵みを信じ、う
まくいかない時も神を認め、託された責任を果たしつつ、神の時を待ちましょう。