ペテロはイエス様がなされた様々な奇跡を見ていました。しかし、予期せぬ事が起こると恐れ、疑ってしまいました。私たちの信仰も恐れたり、疑ってしまったりと彼の信仰と通ずる所があるのではないでしょうか。
1 主は私たちに声をかけて下さる(:27)
ペテロたちはイエス様に強いられ、舟に乗り、向こう岸へと向かっていました。彼らは順
風満帆に進んでいた訳ではありませんでした。波に悩まされていたのです。イエス様はそ
んな彼らを助けるために、湖の上を歩き、彼らのもとに向かわれました。いつも気にかけ
ておられたのです。彼らが悩み、おびえている時にも「しっかりしなさい。(新共同訳:
安心しなさい。)わたしだ。恐れることはない」と声をかけて下さるのです。語られる主
の声をいつも聞く者となりましょう。
2 主は私たちの背中を押して下さる(:29)
ペテロが水の上を歩くという事は大きなチャレンジでした。傍から見るならば、無謀なチ
ャレンジと言えるような行為です。しかし、イエス様は「来なさい」と言われました。私
たちの背中を押して下さるのです。また、主は背中を押すだけではなく、共にいて見守
り、助けて下さいます。主に信頼し、一歩を踏み出す者となりましょう。
3 主は私たちに手を差し伸べて下さる(:31)
「信仰の薄い人だな。なぜ疑うのか。」この言葉はペテロに対する叱責ともとる事ができ
る言葉です。しかし、この「信仰の薄い人」という言葉は、不信仰者に対してではなく、
信仰者に対して用いられている言葉なのです。イエス様は私たちをどんな時でも見放すこ
となく、すぐに手を差し伸べ、叱咤激励をされる方です。私たちも励まして下さる主を見
続け、前進する者となりましょう。そして、ペテロたちが告白したように「確かにあなた
は神の子です」と信仰告白する者となりましょう