1 約三千年前の北王国イスラエルで活動していた預言者ヨナ。Ⅱ列王記14:25では、預言者
として示された神の言葉を人々に伝え、「神のしもべ」と呼ばれるほど忠実に主に仕えてい
た様子が伺えます。
2 ところが、ヨナ書では神の語りかけを無視し、示された北東のニネベでなく、南西のタル
シシュへ向かいます。ヨナが「主の御顔を避け」た理由はどこにあるのでしょうか。
①ヨナには神の御心に対して「無関心な心」がありました。イスラエル人である彼にとっ
て、異邦人の町ニネベは何の関わりも見出せない相手でした。でも、神にとってニネベは
無関心どころか愛して止まない対象であり、滅びに向かうのを座視していられない相手だ
ったのです。全ての人が救われることを願う神の御心を知っていますか。神と心を合わせ
て、福音を伝えましょう。
②ヨナには神に対する「自己中心な心」がありました。ニネベが滅びなければ自国の危機
が来るかもと思い、敵国に飛び込む自分の命も心配したでしょう。自分の立場、都合、好
き嫌いだけで判断し行動する時、人は皆神に背を向けています。でもそのままでは決して
不安から逃れることはできません。御顔を避けず、真直ぐに見つめて歩むため、自己中心
から離れましょう。
3 御顔を避けるヨナを神は見捨てず、嵐を通して再度、「あなたはどこにいるのか?」と呼
びました。ヨナをパートナーとして求めた神は、同様にご自身の御心をなしとげるための
働き人としてあなたをも求めています。応えて、御前に進み出ましょう。