1 詩篇90篇は、三つのことを教えています。第一に、神は永遠に天地の源であり、人に命を
与え、支える創造主であるということです。この一年を振り返ってあなたの口から出るの
は感謝ですか、不平ですか。たとえ思い通りでなくとも、この年の終わりを迎えられるの
は、神があなたの命を支えてくれたからです。神を見上げ、神に感謝をいたしましょう。
2 第二に、人の一生は短く労苦が多いということです。一年を終えようとする今、時の速さ
に驚き、虚しくなることがあるかもしれません。確かに人の一生は僅かで儚いものです。
しかし、神は信じる者に「人の子よ、帰れ」と呼びかけ、必ず暖かな父の懐へと誘ってく
れるのです。この希望のゆえに安心し、焦らずに生きていきましょう。
3 第三に、本当の知恵を持って生きることが人生の祝福につながるということです。人には
生涯の日数がわかりません。だからこそ、永遠ではなく終わりがあると知っているのは重
要なことです。限られた日数と知れば、それを正しく生きる知恵の心を求めずにはいられ
なくなるからです。創造主を信じ、畏れて生きることこそ知恵の始めです。この年にいた
だいた恵みを数え、来る年も神と共に歩みましょう。