1 12時になった時、全地を暗闇が覆い、十字架のイエスもその闇の中に置かれました。これ
は自然現象ではなく、神のなさった出来事です。旧約聖書において暗闇は神の裁きを象徴
する言葉であり、主が今まさに全ての人の罪を背負って、その裁きを受けている事を示し
ているのです。罪には、恐ろしい裁きが伴う事を知っていますか。
2 3時になった時、主は「わが神、わが神」と大声で叫びました。これまでイエスが父なる神を
呼ぶ言葉は「アバ、父」であり、一度も「わが神」とは呼んでいません。でも、この時ばかり
は違いました。十字架上で全ての人の罪を担い、罪そのものとなったイエスから、父なる
神は御顔を隠しておられたからです。主は十字架で神から拒絶される苦しみを経験されま
した。しかし、そのような主だからこそ、あなたの拒絶の悲しみ、苦しみを理解し、受け
止められるのです。拒絶に対する恐れに縛られ、不自由な歩みをしていませんか。あなた
を完全に受け入れ、赦し、解放してくださる主の慰めを受けましょう。
3 イエスが息を引き取った時、神殿の至聖所の幕が上から二つに裂けました。罪ある人間と
聖い神との間にあった隔ての壁が完全に取り除かれたのです。十字架の主が、ご自身の命
の代価をもって、全ての人の罪の清算を完全に成し遂げられたからです。この十字架によ
り、信じるあなたと真の神は結びつけられ、共に生きる幸いが与えられたことを知ってい
ますか。十字架のゆえに、最早神はあなたに沈黙されません。どんな時も全き信仰により
神に近づき、神と共に歩みましょう。